山の話 冠山
福井と岐阜の県境にまたがる冠山は、冠トンネルができたことでアクセスがしやすくなり、冬の登山者が増えたそうです。
標高約1200m と大したことないのですが、Corosのデータですと累積上昇1000m を超えているので、体力は結構必要だと思われます。
距離は往復8kmと短いため、いっきに標高を上げていきます。
気温はそこまで下がらず、昼には雪が腐るためなるべく早めに上がりました。
朝は踏み固まったトレースなので、早々にアイゼンを履いて急登を登って行きます。
地形図上の旧道(古道)との分岐点を超え、ジャンクションピークまでは急登が続きます。
一気に視界が開け、天気がよければ東側に能郷白山が綺麗に見えるはずですが、今回はあいにく曇っていたため見られませんでした。
バリエーションルートの下見。
ノーマルルートでも急な箇所が多いので、クライアントがいる場合はショートロープが必要と判断。
フラットな吊り尾根を歩くこと30分。
ピークまでの最後の急登です。
まあまあな傾斜角度。。。
下り苦手な人はホント怖いだろうな。
無事に登頂。山と渓谷を見ると頂上には三角点があるようだが、取材日は2月末。
南側の雪稜の様子を見にいく潤さん。
クラックが至る所にあるため、ルートの判断を間違えるとこれからの季節は危ないです。
どのエリアもそうですが、トレース=正しいルートではありません。
雪解けが近くなると簡単に雪崩や崩落が起きますので、きちんと周りの状況を見ながら判断してください。
帰りは予想通りかなり雪が解け、急降下の下りは滑りやすい状態でした。
平日でしたが6組くらいの人たちと出会いました。
ほぼ全員アイゼン(10~12本)を履いていましたが、一部スノーシューもおられました。
直前に降雪があればスノーシューも有効ですが、傾斜もきついのであまり向いていないと思います。
スノーシューは足跡が谷側にあったりするので、要注意です。
では引き続き安全山行で!