雪崩の話
先日インスタグラムで告知しましたが、2月25日(火)に山岳ガイドの笹倉さんによるアバランチ講習会を行います。
連休明けでお休みが取りにくい方もたくさんおられるかと思いますが、こういった機会はなかなかありません。
ビーコン・ゾンデ・ショベルの3つを持って雪山に入られている方は、僕が知る限りほとんど見かけません。
行動中暑いといってアウターを脱いでいる人を見ても、ビーコンを付けている登山者は見たことがありません。
BC(バックカントリー)をやる方は比較的意識が高く、装着率が高いのはデータにて顕著ですが、登山者は相変わらず低いままで推移しています。
発見できないので当然死亡率も高くなっています。
これは販売店側のアピールが足りていないためでもありますが、「自分は大丈夫」といった過信も個々であるのではないかと思います。
仮にアバランチギアを持っていても、使い方がわからなければ捜索ができません。
ビーコンの仕組みや使い方の習得は我々ガイドですら躊躇うほどの情報量と技術を勉強します。
もちろんゾンデもショベルも”やり方”が決まっているのです。
一般の方であれば個人的にJANやAvSARの講習を受けていない限り、ほぼ役に立たないということになります。
(もちろん付けていれば雪崩に巻き込まれた際に探してもらえます)
予備知識があるに越したことはありませんが、初心者でもOKと許可をもらっていますので、どなたでもご参加頂けます。
笹倉ガイドは毎年アバランチギアの情報をアップデートされており、最新の技術を惜しみなく、かつわかりやすく教授してくれます。
1人でも多くの雪山登山者・BCスキーヤー・BCボーダーに受講して頂くことが僕の当面の目標となります。
受講者が増えて経験値がアップしていけば、さらに高いレベルの講習会が実現できます。
命あっての登山です。
こういった機会を是非利用していただきますようお願いします!
※お申し込みは山志ホームページからお願いします。
Lecture at Yamasane for Newtra(i)l
笹倉ガイドによるアバランチ講習会
2/25(火) 8:00〜
集合場所:白山白峰西山クロスカントリースキー場
ガイド料:¥19,800
定員:4名
講習時間:約6時間
特記装備:一般雪山装備、アバランチギア、ストック、スノーシューorワカン、筆記用具など
(レンタルあり)
笹倉孝昭氏
公益社団法人日本山岳ガイド協会 山岳ガイドステージ2
独立行政法人日本スポーツ振興センター 国立登山研修所 講師
主な著作・執筆
「高みへ 大人の山岳部」東京新聞出版部
「アルパインクライミング教本」山と渓谷社
「山岳セルフレスキュー教本」山と渓谷社
「山岳遭難救助技術マニュアル」社団法人日本山岳ガイド協会発行
「リムーバブルプロテクションについて」登山研修Vol21 /文部科学省登山研修所
「救助者のための確保理論」登山研修Vol24 /文部科学省登山研修所