Octaの話 Static
こんにちは。
紅葉シーズンを迎えていますが、どうも天気が悪く、どのタイミングで行こうか悩みますね。
さて、今回は商品の話。
帝人のOctaを使用したStaticのアドリフトシリーズについてです。
位置付けとしては”フリース”の類に分類する製品かと思います。
PorlatecのAlphaが対抗馬?になりうる素材ですが、今回は一旦置いておきます。
元々通気性のいい中綿としてかなり前から利用されていました。
製造元の帝人を適当に調べてみると2016年にはISPO(スポーツ用品の国際見本市)に出品しており、
すでに最低でも8年経っているということになります。
まあ、中綿だと中身見えないので、あまり注目されていなかったかもしれませんね。
”アクティブインサレーション”という単語が一般化し、認知されてきた流れからこういったフリースも
派生し注目されてきました。
一般的なフリースは保温目的でしたが、オクタダイレクトを使用したアドリフトは”通気”
を主眼に置いています。
つまり風を通すことで、着続けられる=気温の上下動や運動量による衣類の脱着の
手間を減らすことができます。
個人的に今まで気に入っていたのはポーラテックのパワーグリッドを使用したもの。
パタゴニアのR1シリーズやアークのコンシールなどがそうかな。
特に初代のR1(まだパタゴニアがレギュレーターとして専売特許だった頃)を即買いした自分としては
パワーグリッドはイチオシフリースですが、やはり今の山の気候は暑く、行動中に着るシーンが少ないんですよね。
この辺りの製品の出番は雪山だけになってしまいました。
(暑い寒いは個人差が激しいので、あまり気にせず聞き流してください。)
スケスケ感が写真でお伝えできていますでしょうか?
どちらかというとフリースは風を通してしまう=”寒い”というデメリットを挙げられることがあります。
メーカーはバリエーションとしてウインドブロック、ウインドプロや独自のメンブレンで風をシャットアウトする
フリースも作っています。(重いですが。。。)
オクタは風が吹けばその分ほぼ侵入するという点が、従来のフリースにはあまりなかった発想の素材です。
行動中に着ても蒸れにくく、暑くなりにくいという点を売りにしています。
強風で寒い場合はレインウェアかウィンドブレーカーを上から羽織る必要があります。
(前のブログでTeton.のフェザーレインの通気のお話をしましたが、その比じゃないくらい風は抜けます)
下に半袖を着た場合、その起毛感・肌触りがわかりやすく伝わります。
室内、もしくは無風状態でかつ運動をしていない状態だと保温機能が優先されます。
柔らかく、着用した瞬間暖かさを感じます。
よく店頭で受ける質問は
「結局暖かいのか、寒いのか?」
回答
「どっちでもないし、どっちでもある」
そういった意味では使い方が??の方が多いのも事実でして。。。
この2年間山で積極的に使用してきた結果、
・早朝や深夜スタートの肌寒い時間帯にきる行動着として
・小屋での室内着、リラックスウェアとして
・春〜夏の無雪期の休憩時の保温着
・トレランレース(100マイルなど長距離)のレギュレーション用
・天気の良い雪山のインナーウェア
などシチュエーションは結構ありました。
シェルでパックされたモデルもありますが、個人的にアドリフトは
保温性よりも軽量に振ってしまった方が良さがわかるように思います。
何せフード付きなのにMサイズで150gしかない!
Rabのアルファフラッシュが273g
PatagoniaのR1エアが275g
Norronaのアルファ120が280g
保温力も異なりますが、かなり軽くしかもコンパクトになる点が他にはない製品です。
僕は寒がりなのでフード付きで、温度調整しやすいジップ付きをいつも使用しています。
プロダクトケアに関してはメーカーHPをご覧になってください。
引っ掛けには弱いとありますが、今のところ何回か木に引っ掛けましたが、
自分は大丈夫でしたwww
プロダクトの背景として環境面でかなりの配慮をしながらリリースされているアドリフトシリーズ、
価格も比較的こなれていますので、秋のフリースとして1枚是非ワードローブに加えてみてください。
Static
Adrift Vest
83g(size M)
¥11,000(Tax in)
Adrift Crew
110g(size M)
¥12,100(Tax in)
Adrift Pants
135g(size M)
¥13,200(Tax in)
Adrift Half Zip Hoody
150g(size M)
¥18,700(Tax in)