化繊綿の話 LITEWAY

たまにはギアのネタを。(山の話ばかりですいません。)
少しづつ寒くなってきましたね。
選択肢が増えているインサレーションウェアは悩ましい問題です。
今回はライトウェイのエイペックスジャケットのご紹介です。
ここ何年もどのメーカーも”アクティブインサレーション”の開発とリリースに余念がありませんでした。
しかし通気に重きを置くため、保温着として使えるものは少ない気がします。
近年はゴアを含め透湿や通気がアウターでも進化し、結果冷気が伝わりやすく、中に着込んでも暖かく感じにくいのです。
保温機能はダウンに任せるとすればそれは間違いないのでしょうが、ダウンも高騰でなかなか手が出にくいですよね。
ただCUMULUSのご紹介時に説明したように、ダウンはその封入量と総重量である程度の保温レベルや携帯サイズを推測できる良さがあります。
反面化繊ウェアは数値のスペックが少なく未知数で、個人的な体感差が大きいように感じます。

これはGO LITEの化繊JK。
2000年代初頭の古い製品ですが、母親にREIのメールオーダーで頼まれて買った覚えがあります。
脇下はソフトシェルになっており、よく計算された製品です。中綿は分かりませんが当時からするとプリマロフトかなと。
重たいですが保温性は間違いなく、積雪期の合宿でよく借りていました。

アークテリクスのニュークレイF L。
ニュークレイは初代が廃盤になってからしばらく時間がたち、復刻したタイミングで購入しました。
軽量で、雪のシーズンだけでなくオールシーズン保温着としてもポテンシャルを見せつけましたが、アクティブインサレーションの
勢いに押されているのか?再び日本公式サイトには掲載なくなっていますね。
勿体無い。
アクティブインサレーションに対する体感は個人差がありますから、レイヤリングと含めて永遠の課題になると思われます。
パタゴニアのナノエアが出た際は、革新的だとすぐに飛びつきましたがあまりの寒さにすぐに家族にあげました。
人によっては問題なくタウンウェアとして着ている人もおられるでしょう。

手持ちのアクティブインサレーション。。。
シーズン、コンディションで使い分けるしかありません。

さて、前置きが長くなりましたがエイペックスJKです。
GO LITEの素材感にとても似ていたので、興味深くサンプルをお借りしました。
中綿のクライマシールドは最近人気の中綿のようです。
シート状の綿はダウンと異なり、ステッチが不要なのでコールドスポットが少なくなるのも良い点です。
結果的に軽量な表地と組み合わせて総重量はかなり軽くなっています。(S=250g)
ダウンウェアと遜色なく、特にメンテナンス性に優れているので頻度を使う方はとても良いと思います。
軽量コンパクトな割に暖かいウェアが欲しい場合、エイペックスJKは最適なインサレーションとしておすすめです。

ハンドウオーマ(ポケット)も深く作られており、グローブをした状態でも入れやすいですね。
化繊は各社工夫を凝らし、進化を続けています。
季節問わず、山行中の身体の冷えは大敵なのは共通事項であって、保温目的のインサレーション、防風性の高いウェアは実際非常に重宝します。
オールシーズン対応のシンプルな保温ウェアのアップデートを是非検討してみてください。
LITEWAY APEX JACKET ¥39,600(tax in)
・素材 :CLIMASHIELD® APEX 2.0oz (67 g/m2)
Nylon 10d RipStop DWR
・重量 :XS / 235 g
S / 250 g
・収納サイズ:18×11×10㎝(Sサイズにて測定)
・カラー :Black